A.皆さんからお預かりしたお金を運用しているファンドが日本や海外のマーケットに上場して、リアルタイムで取引されていますため、ETFでは以下4つの特徴がります。
・売買手数料や信託報酬が安い
・各国のインデックス(指数)に連動した運用方法がメイン
・価格の流動性が高い。(従来では個別株でなされていたような様々な注文方法が可能となります。)
・分散効果が高い。
日本にETFが導入されてからまだ日が浅いため、日本のマーケットに上場している投資信託は資産残高が低い、流動性が低いものもあります。また、国内ETFが約100本程と言われているのに対して、海外に上場しているETFは約1000本と数が多く利回りの高いものも多いです。しかし、投資信託よりはコストが安く、株よりは分散効果が圧倒的に高くこれから取扱い額も増えることから、初心者が新興国で資産運用する場合は、一番おすすめの投資方法といえるでしょう。
A.まず国内で上場しているETFについては、日本の証券会社で問題なく購入できますが、海外ETFの購入については、日本の証券会社ではまだ取扱いが少なく、少し購入には手間がかかります。
国内ETF:通常の株式みたい売買方法で購入(自動積立等はまだない。(2010/12/25)
海外ETF:海外のマーケットに上場しているETFを購入するため、基本的には以下の手順で購入します。
@購入予定のETFが上場している国の通貨を購入する。(買付コスト:為替手数料+販売手数料)
A海外のETFを購入する。
注意すべき点は、買付コストが投資額に対して何%になるのかです。個人投資家の皆さんにとってETFに投資することで最終的に関係のあることは、リターンと全体コスト(信託報酬+取引コスト)です。また、ETFを選ぶ際のポイントは運用規模が大きく、流動性の高いものがいいです。運用規模が小さいと上場廃止になるリスクがありますし、ETFは株式と同じで需要と供給のバランスで価格がきまりますから、運用規模が小さい銘柄はベンチマークと株価が乖離することがあります。常にベンチマークを上回っているETFがベストと言えるでしょう。
商品一覧
対象国 | ETF お薦め商品一覧 |
ブラジル | NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信 (1325)※国内ETF |
ロシア | NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信(1324) ※国内ETF |
インド | ※国内ETF |
中国 | ※国内ETF |
インドネシア | iシェアーズR MSCI インドネシア・インベスタブル・マーケット・インデックス・ファンド ※海外ETF |
ベトナム | db xトラッカーズFTSEベトナムETF ※海外ETF |
南アフリカ | iシェアーズ MSCI 南アフリカ・インデックス・ファンド ※海外ETF NEXT FUNDS 南アフリカ株式指数・FTSE/JSE Africa Top40連動型上 場投信(1323)※国内ETF |
トルコ | iシェアーズ MSCI ブラジル・インデックス・ファンド ※海外ETF |
アルゼンチン | iシェアーズMSCI エマージングマーケットインデックスファンド ※海外ETF |
以下、国内の証券会社でETFを扱ってる会社を紹介しましょう。ちなみに順位は運営者の独断と偏見です。これ以外で、海外の証券会社でETFを購入される場合は、証券会情報のページを参照下さい。
1位 楽天証券 | |||
銘柄数 | 日本102本 | 中国ETF48本 | アメリカETF75本 |
手数料 | 1約定毎のコース:145円 〜 1,277円 | 約定代金の 0.525% (現地費用含む) 最低手数料 525円 上限手数料 5,250円 |
〜1,000口 定額 26.25ドル 1,000口超 1口ごと +2.1セント |
備考 | ETFの取扱い銘柄数、手数料の両方がネット証券の中でナンバーワンの 楽天証券。マーケットツールというトレーディングツールも人気です。 |
2位 SBI証券 | |||
銘柄数 | 日本102本 | 中国ETF48本 | アメリカETF72本 |
手数料 | 1約定毎のコース:145円 〜 1,277円 | 約定代金の0.4095% (現地費用含む) 最低手数料 31.5香港ドル 上限手数料 315香港ドル |
〜1,000口 定額 26.25ドル 1,000口超 1口ごと +2.1セント |
備考 | 手数料が安く初心者向けの動画ナビシステムを導入し、初心者のためのサイト。 総合的な評価も高くこれから投資を始める人にはおすすめですね。 |
3位 マネックス証券 | |||
銘柄数 | 日本89本 | 中国ETF48本 | アメリカETF71本 |
手数料 | 約定代金の 0.105%〜0.1575% 最低手数料 1,050円 |
約定代金の 約0.412% (現地費用含む) 最低手数料 73.5香港ドル |
〜1,000口 定額 25.2ドル 1,000口超 1口ごと +2.1セント |
備考 | 使いやすさにこだわった業界でも最高水準のサービス内容。初めてでも分かりや すいように説明がされており、運用方針も明確な良心的な会社ですね。 |
4位 松井証券 | |||
銘柄数 | 日本79本 | 中国ETF9本 | アメリカETFなし |
手数料 | 1日定額コース: 0円〜105,000円 |
約定代金の 0.51% (現地費用含む) 最低手数料 52.5香港ドル |
取扱いなし |
備考 | 日本で最初にインターネットを使って株の売買を行う会社として東証に上場した会社です。国内ETFで1日の約定代金の合計が10万円以下なら、手数料が無料。一方、10万円以上の取引手数料は他の証券会社と比べて高めです。 |
5位 カブドットコム証券 | |||
銘柄数 | 日本102本 | 中国ETF なし | アメリカETFなし |
手数料 | 1約定毎のコース:105円 〜 2,415円 | 取扱いなし | 取扱いなし |
備考 | 国内のETFのみの取扱いですが、MUFGグループの証券会社で外にはない手数料無料のETFや1,000円から積立ができるシステム等、かなり使い勝手のいいシステムがある証券会社ですね。 |
A.ETFでも投資信託でも、その究極の投資目的に違いはありません。つまり、株式、債券、不動産、商品(コモディティ)等に投資してリターンをあげるという目的です。但し、ETFと投資信託を具体的に比較してみると両者は似て非なるものであるということも確かです。
日本では、投資信託の市場規模の方がまだまだ圧倒的に大きく、種類も豊富のため、海外の証券会社や銀行に口座を開くのはめんどくさいという人で、日本の証券会社が紹介しているETFでは物足りないという方は、投資信託に投資するのも良いと思います。ETFはインデックス(指数連動型)がメインですが、投資信託は様々なテーマ、資産構成で運用できますから、中にはETFの利回りを超える商品もあります。
両者の具体的な違いを以下の表に記載します。
投資信託 | ETF | |
1.取引価格 | 基準価格のみ(単一価格) | 取引時間中に時価で取引可能 指値注文、成行注文が可能 |
2.信用取引 | 不可 | 可 |
3.販売会社 | 取扱い販売会社のみ | 株式と同様、全国の証券会社どこでも 売買可能 |
4.リアルタイム取引 | 不可 | その証券取引所の取引時間内であれば 何時でも可能 |
5.販売手数料(購入時) | 0%(ノーロード)〜3.0%程度 | 証券会社による (売買金額、売買委託手数料の料率による) |
6.信託報酬(購入後) | 年0.5%〜2.5%(アクティブかインデックス等運用方法によって変わる) | ほとんどが0.5% |
7.信託財産留保額 | あり(投資信託による) | なし |
8.税金 | 源泉分離課税 | 株式に準ずる源泉分離課税、申告分離課税の選択可 |
9.投資対象 | 制限はない | 指数(インデックス)が原則 |
10.倒産・中途償還リスク | 中途・繰上償還の可能性有り | 倒産はない。(上場廃止の可能性はある) |
11.定時定額買付 | 容易 | 不自由 |
A.大抵の金融機関で扱いがありますから、口座を開けばどなたでも購入頂けます。
また、投資信託は会社毎に異なる種類の投資信託を扱っていますから、よく比較検討して購入することをお薦め致します。一般に投資信託はETFよりも手数料が割高となりますが、ノーロードと呼ばれる手数料無料の投資信託もあり、ノーロードでかつインデックス投資をしている投資信託は、人気もあり初心者の方にはお薦めといえます。
商品一覧
対象国 | 投資信託お薦め商品一覧 |
ブラジル | ※ブラジルの場合、ETFの方がいいです。 (HSBCブラジルオープンはだめ) |
ロシア | ダイワ・ロシア株ファンド |
インド | PCAインド株式オープン |
中国 | ※中国の場合、ETFの方がよいです。 (三井住友ニューチャイナファンドはだめ) |
インドネシア | PCAインドネシア株式オープン ※成績超いいです。 |
ベトナム | JPM・VISTA5・ファンド |
南アフリカ | 野村原油先物投信(通貨選択型)南アフリカランドコース(毎月分配型) |
トルコ | 損保ジャパン-フォルティス・トルコ株式オープン オーロラU |
アルゼンチン | お薦めがありません。 |
A.ここまで上げてきた商品の中では、特徴的に最もハイリスクハイリターンな投資方法と言えます。現在では、日本にいながらも新興国の個別株式にも投資できる環境が大分整いつつあります。
中国、ベトナム、ロシア、ブラジル等の個別株式を扱う証券会社も実際ございます。ETFや投資信託が分散投資によるリスク分散を図り、市場の平均を上回ることを目的とするのに対し、個別株式は投資額を一社に集中させますので、その投資対象の株価が跳ね上がった時に大きくリターンを得ることが出来ます。
しかし、新興国個別株式は、通常上級者向けの投資方法でありますから、本サイトの対象である新興国投資初心者の方には、適切なアドバイザー無しで投資することはお薦めいたしません。
もちろん投資は自己責任ではありますが、適切なアドバイザーをつけて、かつご自身で勉強されることに拒否感がなく、時間のあるかたは挑戦しても良いかもしれませんね。
Q.購入方法について
いくつか、アドバイザーとして著者もお付き合いのあるサイトを掲載致します。
ご参考にしてください。
好きな投資家:バフェット