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リスクとリターンについてrisk&Return

リスクとリターンについて

投資家の皆様が、新興国に投資を行うに当たっては、リスクとリターンをきっちりと確認した上で、投資判断を行う必要があります。そこで、新興国に投資をするに当たっての注意すべきリスクとリターンの捉え方について、本ページでご紹介していきます。


◆リターンの定義

 リターンとは、
金融資産を運用することによって得られる収益のことをいいます。


 リターンは大きく分けますと、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類があります。
インカムゲイン」とは、債券の利息や株式の配当などの所得をいい、「キャピタルゲイン」とは投資元本(株式や投資信託など)そのものが値上がりしたことによって発生する収益のことをいいます。逆に、投資元本が値 下がりすることによって生じる損失のことを、「キャピタルロス」といいます。


 このインカムゲインとキャピタルゲイン(ロス)を合わせた全体の収支を、トータルリターンといいます。投資の判断をするときは、どちらか一方を重視するのではなく、この両者を合わせたトータルリターンで考えていくことが非常に重要です。


 なぜ、トータルリターンで考えなければいけないのでしょう。現在のように超低金利時代には、高額のインカム収入(例えば、利息収入が高そうな)金融商品 が現れると、思わず飛び付いてしまう人が少なくありません。けれども、インカムゲインが高いということは、何らかのかたちでリスクをとっている場合が少なくありません。


 例えば、毎月分配金を受け取るタイプの投資信託の中には、たくさんの分配金をもらえたものの、投資信託の価格自体が下がってしまったため、大幅なキャピタルロスが発生したものも過去にはありました(実際には為替差損も含む)。
 このように、一方だけに目を奪われることは、収益を考えるときに危険な場合が多いのです。


 投資した成果は、一定期間に得られた収益を、その開始時点で投資した額に対する比率(利回り)で表します。リターンは1年あたりの利回りに換算して計算され、パーセント(%)で表示されます。
 ただし、月次や日時のリターンを使う場合もあるので、異なる期間のリターンを比較する場合には、期間を統一したほうがよいでしょう。



◆リスクについて


投資家が最も頭を悩ませるのが、リスクとどう向き合うか?という事でしょう。
ところが「リスク」の意味については誤解も多く、誤って解釈される事もあるようです。同じ単語であっても、それを扱う分野によって定義が異なる為です。


◆リスクの定義

一般的・直感的なイメージでは「リスク=危険性」と捉えられるようです。投資には「リスクがある=損をする危険性がある」といった所でしょうか。

よく長期投資でリスクが軽減されると言われていますが、これは上記の解釈に基づくリスク−つまり、損をする可能性−が減少すると言うことです。
資本主義経済が拡大・再生産を宿命付けられている為に、株式市場が長期的には右肩上がりになっていくと考えられているからです。


それに対して、投資理論や経済学上のリスクは「変動の不確実性」であり「結果(リターン)のぶれ」とされています。

大儲けするかもしれないし、大損するかもしれない、という事はリスクが高いのですが、確実に損をすると分かっている物はリスクが低い(或いはリスクが無い)と解釈されます。

上記の長期投資のリスクであれば、結果のバラつきはむしろ増大する為、長期投資でリスクは増大するのが正しいと言えます。


◆リスクと不確実性の違い

不確実性とは、読んで字の如く「これから起こる事が確実でない」事を表し、しばしばリスクと同義で用いられます。

この両者の違いは「何が起こるか、どの確率で起こるかが分かっているものがリスク」、「何が起こるかすらわからないのが不確実性」です。

例えばサイコロを振っても次に何が出るか分かりませんが、1〜6の数字が出る事と、その確率の分布は分かっています。出目のバラつきは「リスク」です。

投資のリターンも過去の統計データなどで分布がはっきりしているとされています。リターンのバラつき(リスク)を正規分布に従うと仮定する事でリスクを定量化し、金融工学は飛躍的に発達してきました。
例えば「平均リターン±標準偏差×2の範囲に全体の95.44%が収まる」といった考えは広く知られ、資産運用におけるリスク管理で重要なウェイトを占めています。


◆不確実性の世界

しかし実際には正規分布から考えると稀にしか起こらないはずの「極端な変動が頻繁に起こっている」事がはっきりとしてきました。

伝統的な金融工学や投資理論の前提となった正規分布の仮定が誤っている可能性が出てきました。経済活動や投資のリターンは、より裾野が広く極端な変動が起こる「ベキ分布」に従うのではないかと考えられています。

しかし現在でも便宜上正規分布に基づくリスク管理が行われています。ベキ分布では平均が定まらず、標準偏差が無限大になる、など数学モデルとして扱う事は困難だからです。


投資の結果は「リスク」として扱われていますが、むしろ「不確実性」或いは「不確実性を含む物」と捉えるべきでしょう。

その中で私たち個人投資家が出来る事と言えば、自分自身のリスクに晒しても良い資産の割合を知る事。想定される最大損失を高めに見積もる事。何が起こっても良いように最大限にクッション(資産的にも、精神的にも)を用意しておく事。そして結果を受け入れる事。

当たり前の事ばかりですが、これははっきりと認識した上で投資を楽しんでくださいね。




















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